採用サイトの「フォトギャラリー」とは?作成の手順と注意すべきポイントも解説

採用サイトの「フォトギャラリー」とは?作成の手順と注意すべきポイントも解説

採用サイトの「フォトギャラリー」は、文章だけでは伝えきれない、自社の魅力を紹介するうえで非常に効果的なコンテンツです。

求職者の自社に対する興味や働く意欲を高めることにもつながるため、積極的に作成したいコンテンツといえます。

この記事では、フォトギャラリーを作成するメリットや、実際に作成する際の手順および注意点などを解説しています。

目次

採用サイトの「フォトギャラリー」とは

採用サイトの「フォトギャラリー」とは、企業が自社の雰囲気や仕事の様子を写真で視覚的に紹介するためのページやセクションのことを指します。

フォトギャラリーでは、主に以下のような情報を公開します。

  • オフィス内部の写真
  • 社員の姿やチームで働く様子
  • イベントや社内外の活動
  • 制度や福利厚生に関連するもの

「フォトギャラリー」は、求職者に企業の魅力や仕事環境を見せる手段として活用されることが多いです。

「どんな雰囲気の環境で、どのように働くのか?」は、多くの求職者が気にかけるポイントです。

企業の魅力を直感的に伝え、求職者に自社への興味を高めてもらうためにも、フォトギャラリーは大事なコンテンツのひとつといえます。

フォトギャラリーをつくるメリット・必要な理由

採用サイトでフォトギャラリーをつくる最大のメリットは、文章だけでは伝わりづらい企業の特徴や魅力を、視覚的にわかりやすく紹介できることです。

求職者の多くは、「自分が働く環境はどのようなものか、どんな雰囲気の職場なのか」といった点について、少なからず不安を抱えます。

企業側がフォトギャラリーを通して、実際のオフィスや働く環境、チームの雰囲気などを積極的に見せることで、求職者は自分が働く環境を具体的にイメージしやすくなり、安心感が高まります。

また、イベントや社内の様子を発信することにより、しっかりとした協力体制やチームワークを強調することもできます。

加えて、採用サイトに視覚的な要素が加わることで、求職者はより興味を持ち、サイトに滞在する時間が増える可能性があります。

自社の採用情報に関心を持った求職者との接点づくりや関係強化を目指すうえでも、フォトギャラリーの公開が有効です。

フォトギャラリーを魅力的につくるポイント

採用サイトにおけるフォトギャラリーの作成手順について、魅力的につくるポイントとあわせて説明します。

作成手順

STEP
準備と計画

まずは、本コンテンツにどのような写真を掲載するかを決定しましょう。

たとえば、オフィスの雰囲気・社内イベント・チームメンバーの様子などが挙げられます。それぞれで、求職者に伝えたい雰囲気やメッセージをイメージします。

STEP
写真の選定

職場の雰囲気や仕事の様子を伝えるバラエティ豊かな写真を収集します。

スタッフの笑顔や活気ある瞬間を捉えた写真も積極的に取り入れることで、企業の魅力をより伝えやすくなります。

STEP
写真の編集

採用サイトに掲載するために、必要に応じて写真を編集します。

とくに明るさには注意しましょう。暗い写真はあまり良い印象を残さない場合が多いため、やや明るめに調整しておきます。

また、写真全体で一貫性のあるスタイルやトーンを保つことが重要です。

STEP
コンテンツの作成

編集を終えた写真をもとに、サイト上に掲載するためのコンテンツを作成します。

フォトギャラリーは独立した1ページを作り、サイトのトップページなどから簡単に移動できるようにしておくと見てもらいやすいです。

また、各写真をクリックすると拡大表示できたり、写真が前後に動くスライドのような簡単な動きをつけると、求職者の興味を集めやすくなります。

ポイント

掲載する写真は「オフィス風景」「社内行事・イベント」「社員の働く姿」といったように、大きなカテゴリー別に整理して紹介しましょう。

求職者が初めてそのコンテンツを見た際にパッと理解でき、魅力がわかりやすく伝わるように作成することが重要です。

また、できるだけ定期的に写真を更新し、新しい情報や社内の変化に対応するようにしてください。

フォトギャラリーをつくるときの注意点・よくある失敗

採用サイトにフォトギャラリーをつくったとしても、やみくもに大量の写真を載せるだけでは、そこまで大きな効果が見込めないかもしれません。

このコンテンツを作成する際には、まず「写真を通じて何を伝えたいのか」の目的を明確にしておきましょう。

自社の思いがきちんと伝わるように、写真選定から見せ方まできちんと検討し、コンテンツを作成していくことが重要です。

写真を思いつくまま載せるだけでは、求職者にとっては何の写真なのかよくわからず、企業の思いが伝わりづらい場合があります。

たとえば「注釈や説明を加える」「カテゴリー別にまとめてレイアウトにもこだわる」などの工夫をし、きちんと企業の意図が伝わる魅力的なコンテンツをつくっていきましょう。

フォトギャラリーコンテンツの参考事例

ここからは、「フォトギャラリー」コンテンツを公開している採用サイトの中から、とくに参考になる事例を紹介します。

株式会社大黒屋

株式会社大黒屋は、1947年に創業し、ブランド品やチケットなどの買取・販売業を柱とした事業を手掛けている会社です。

同社採用サイトの「フォトギャラリー」コンテンツでは、「店舗」「本社」「イベント」の3つのカテゴリー分けて、多くの写真を掲載。

業務中の姿から仲間とのコミュニケーション、さらにはサークル活動の様子などまで、オン・オフの両面から、社員の人柄や社風がしっかりと伝わるようなコンテンツとなっています。

各写真にカーソルを合わせると説明テキストが浮き出たり、クリックすると拡大画像が表示されたりなど、求職者にとっての見やすさ・伝わりやすさも考慮されています。

エヌシーアイ総合システム株式会社

エヌシーアイ総合システム株式会社は、生産管理・販売管理等のシステム開発を手掛けているIT企業です。

同社の採用サイトでは、「ギャラリー」コンテンツとして日常の写真を公開。

ただ写真を載せるだけではなく、オフィスやイベントについての特徴・こだわりも説明しているため、自社の社風や働きやすさがより伝わりやすくなっています。

また、各写真をクリックすると、拡大画像とともにキャプションが表示。

そのまま前後の写真に移動できるようになっており、ユーザーの利便性や見せ方の面でも参考になるでしょう。

山﨑建設工業株式会社

山﨑建設工業株式会社は、1920年に創業し、北海道札幌市に本社を構える土木建設会社です。

採用サイトのフォトギャラリーでは、「人」と「造る風景」に焦点を当て、前者はオフィスや現場で社員が活躍する様子を、後者は同社が実際に建てた建物の写真を数多く見せています。

同社のフォトギャラリーは、各写真について言葉で詳しく説明するというよりも、企業の雰囲気やブランドイメージの伝達に重きを置いているように見受けられます。

自社が手掛けた建物で過ごす人々の姿まで見せることで、求職者に向けて、自社の存在感や仕事の魅力がしっかりと伝わるようなコンテンツに仕上げています。

株式会社ABI

株式会社ABIは、「上流工程」に特化したIT企業として、クライアント企業のプロジェクトマネジメントのサポートや、システム開発サポートなどを手掛けている会社です。

同社の新卒採用サイトでは、「働く環境・制度を知る」コンテンツ内で、社内設備・制度や社内イベントなどの説明文とともに写真を多く公開しています。

さらに、同じページには「社内イベントニュース」を設置し、内定式や部活動、周年行事といった多様なイベントのレポートをコラム記事のような形で掲載。

各ページでは、社内の日常風景・社員の笑顔など「リアル感」が伝わりやすい写真がふんだんに使われています。

さまざまな写真の見せ方として、ぜひ参考にしてみるとよいでしょう。

太陽ホールディングス株式会社

太陽ホールディングス株式会社は、1953年に設立し、高度な技術力を強みにエレクトロニクス事業や医薬品事業、エネルギー事業などを展開する会社です。

同社の採用サイトでは、「写真・動画で知る」特集ページ内において、フォトギャラリーが公開されています。

グループ各企業の風景について、「オフィス・会議室」「工場」「ラボ」「社員食堂」といった場所別に分けて写真を掲載。

また、レクリエーションなど「社内イベント」の写真を通じて、社員の日常の姿にも触れることができます。

動画と合わせてバラエティ豊かな写真を多く見せることで、企業の魅力がより伝わりやすいコンテンツになっているといえるでしょう。

まとめ

「写真」のような視覚的な情報は非常に強力で、求職者が企業の雰囲気や仕事の様子を直感的に理解する手助けとなります。

採用サイトには、ぜひフォトギャラリーのページやコーナーを設け、文字情報だけでは伝えきれない自社の魅力やリアルな姿を発信していくとよいでしょう。

その際には、本記事で紹介したように求職者にとっての「わかりやすさ」や「見やすさ」に十分気を配って作成することで、コンテンツの効果がさらに高まります。

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