採用サイトに必要なコンテンツとは?全20コンテンツの概要や重要ポイントをまとめて紹介

採用サイトに必要なコンテンツとは?全20コンテンツの概要や重要ポイントをまとめて紹介

採用サイトをつくるにあたり、最も重要といえるのが「コンテンツ」の企画です。

「どのような情報を掲載するのか」を事前にきちんと考えておかないと、せっかく作成するサイトの効果が薄れてしまうことにもつながりかねません。

この記事では、採用サイトにぜひ掲載したい主要なコンテンツを全20種類、それぞれの概要とともに紹介しています。

採用サイト制作をするにあたり、どんな情報を掲載すべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

目次

採用サイトでは「コンテンツ」が重要

採用サイトを制作するにあたり、最も重要な要素は「コンテンツ」といっても過言ではありません。

いくら見栄えがよく、美しいデザインのサイトを作ったとしても、そこに掲載される「情報そのもの(=コンテンツ)」が充実していなければ、求職者に自社の思いや価値観を正しく伝えることは難しいです。

そのため、採用サイトを制作する際には、自社の採用ターゲットと、求職者に何を伝えたいのかを明確にしたうえで、どのような情報を掲載していくかを企画しましょう。

伝えるべき情報は種類・内容別に分けて、それぞれ独立したコンテンツ(ページやセクション)としてサイトを設計すると、サイトを訪れた求職者が理解しやすくなります。

採用サイトに必要なコンテンツ

採用サイトに掲載すべき主要コンテンツは、以下の20種類です。
(※各項目の見出しをクリックすると、該当箇所へジャンプします)

ただし、上記のすべてが掲載必須なわけではありません。

以下では、各コンテンツの特徴や優先度合い、コンテンツ作成時に大事にしたいポイントなどを紹介します。

各項目の終わりには、コンテンツ作成の流れなど、より詳しい情報を掲載した解説ページへのリンクをつけています。採用サイト制作の際にお役立てください。

社員インタビュー・先輩社員の声

採用サイトの「社員インタビュー・先輩社員の声」とは、企業で活躍している社員自身が、仕事や企業について語るコンテンツです。

個々の社員みずからの「思い」や「体験」にフォーカスを当て、よりリアルに仕事や企業の魅力を伝えることを目指します。

社員が直接語ることから、求職者にとっては企業に対する親しみやすさが増すとともに、その企業で働くイメージも強まります。

自社の採用ブランディングや信頼性の向上にもつながるなど、企業側にとってのメリットも大きなコンテンツです。

事業紹介

採用サイトの「事業紹介」とは、企業が展開する主要な事業や、提供する商品・サービスに関する情報を届けるコンテンツです。

この事業紹介は、求職者が最も注目するコンテンツのひとつで、どの企業も必ず掲載すべきものといえます。

自社がどのような事業を展開し、世の中にどれだけの価値を提供しているのかを正しく伝えることで、求職者の企業理解は大きく深まります。

ただし、事業紹介は求職者にとってあまり馴染みのない業種の企業の場合、どうしても説明が難しくなってしまう場合が多いです。

必ず求職者視点を持ち、専門用語や業界・企業特有の用語は極力使わずに、求職者にきちんと理解してもらえるように作成していくことが重要です。

職種紹介

採用サイトの「職種紹介」とは、企業が募集する各職種・ポジションに関する詳細な情報を提供するコンテンツです。

職種の概要や具体的な業務内容、仕事の流れなどを伝えることで、求職者は自身に適した職種を見つけ、その企業で働くイメージを強めることができます。

職種紹介も、採用サイトには必ず掲載するようにしましょう。

本コンテンツ作成時には、職種の魅力・やりがいはもちろん、仕事の苦労や大変な一面について、できるだけリアルに伝えることが望ましいです。

あわせてキャリアの可能性まで公開することで、求職者が思い描くイメージはより具体的になりますし、採用ミスマッチを防ぐことにもつながります。

求める人物像

採用サイトの「求める人物像」とは、企業が求める人材の特徴やスキル・経験、価値観などを具体的に紹介するコンテンツです。

「どんな人と一緒に働きたいか」を求職者にわかりやすく伝えることで、求職者は自らの適性や価値観と企業がマッチするかを判断しやすくなります。

また、企業側にとっては、自社に合う人材からの応募を促すための重要なコンテンツです。

求める人物像を採用サイトに載せる際には、まず自社の採用活動そのものの目的・ターゲット(採用ペルソナ)を明確にしておくことが大事です。

そのうえで抽象的な言葉は極力減らし、できるだけ具体的な言葉で示すことで、求職者が正しく企業の思いをつかみ取りやすくなります。

募集要項

採用サイトの「募集要項」とは、企業が求める人材や職種に関する情報をまとめたコンテンツです。

募集職種・勤務地・勤務時間・給与といったいくつかの項目は、募集要項を公開するにあたり、職業安定法によって表記が義務付けられています。

これらに漏れがある場合には違法とみなされてしまうおそれがあります。

その他、応募資格などにおいて記載NG事項の取り決めもあるため、厚生労働省などのページを確認し、十分に注意して作成を進めてください。

必須項目ではない情報であっても、たとえば選考フローなどは、できるだけ丁寧に示すと求職者の安心感が高まります。

数字で見る(データで見る)〇〇

採用サイトの「数字で見る(データで見る)〇〇」とは、企業の特徴や実績を、数値や統計で示した情報をまとめたコンテンツです。

本コンテンツの特徴は、「インフォグラフィック」という、情報を視覚的に伝えるためにデザインされたグラフィカルな表現を取り入れることです。

企業や事業の特徴・社員の特徴・働く環境・社風などについて、言葉だけで説明するよりもわかりやすく伝えることができます。

自社の独自性を発揮しやすいコンテンツであり、魅力づけ・差別化をするうえでも効果的です。

1日のスケジュール

採用サイトの「1日のスケジュール」とは、社員の勤務スケジュールや1日の仕事の流れを、タイムスケジュール形式などで紹介するコンテンツです。

社員が日々どのようなスケジュールで動いているのかを詳しく紹介することで、社内の雰囲気や、具体的な業務内容を、より鮮明に伝えることができます。

本コンテンツを作成する際には、各部署・役割の社員にインタビューをして、現場の実際の動きに即した情報を発信することがポイントです。

業務そのものだけでなく、他の社員とのコミュニケーションの様子や、オフの日の過ごし方まで盛り込むと、社員がイキイキと過ごす様子が伝わりやすくなります。

代表メッセージ・トップメッセージ

採用サイトの「代表メッセージ・トップメッセージ」とは、企業の代表やトップが、求職者に向けたメッセージを発信するコンテンツです。

自社の理念や価値観、社会の中での役割、ビジョンや将来性などについて代表やトップ自身が語ることで、求職者に向けて伝えたい思いをより強く訴求します。

本コンテンツを掲載することで、求職者は企業の方針をより深く理解でき、自身がその企業にマッチするかどうかを判断しやすくなります。

企業にとっては、自社に適した人材を引き寄せて、採用ミスマッチを軽減する効果も期待できます。

パーパス(ミッション)・ビジョン・バリュー(行動指針)

採用サイトの「パーパス(ミッション)・ビジョン・バリュー(行動指針)」とは、企業の価値観や将来の展望などについての自社の考え方を、求職者にわかりやすく示すコンテンツです。

「パーパス(ミッション)」は企業が存在する意義や使命、「ビジョン」は企業が将来に達成したい理想的な状態や目標、「バリュー(行動指針)」は、企業が大切にする価値観や行動の指針を表します。

これらを採用サイトで公開することにより、求職者は企業の価値観・方針を理解しやすくなり、企業は自社の価値観に合う人材を集めやすくなります。

また、自社の強みや魅力を訴求することにもつながるため、採用ブランディングの効果も得られます。

福利厚生

採用サイトの「福利厚生」とは、企業が従業員に提供する各種の手当や、サポート体制に関する情報をまとめたコンテンツです。

福利厚生には「法令で定められているもの」と「法定外のもの」がありますが、法定のものはもちろん、法定外のものまで丁寧に記載することで、求職者に自社の働きやすさをアピールすることができます。

求職者の多くは、企業選びの際に「働く環境が充実しているか、安心して長く働き続けられる環境があるかどうか」といった点を強く気にします。

福利厚生の内容が求職者の印象を大きく左右することもあるため、福利厚生については、十分な情報を掲載した魅力的なコンテンツを作成することをおすすめします。

その際には、自社目線だけではなく、求職者のニーズも取り入れたコンテンツづくりをすることで、より自社の魅力が伝わりやすくなるでしょう。

研修制度

採用サイトの「研修制度」とは、社員がスキル向上や業務理解を深めるための、企業の教育・研修プログラムに関する情報をまとめたコンテンツです。

求職者の多くは、企業選びにおいて「その企業ではどのように成長できるか、キャリアアップできる環境があるかどうか」といった点を重視します。

研修制度をアピールすれば、自社の人材に対する思いや、きちんとキャリアアップのサポートをする体制・仕組みがあることなどが伝わります。

なお、研修制度を公開する際には、新入社員向けのものから、階層別・役割別などのカテゴリーに分けて、わかりやすくまとめましょう。

研修名だけを記載しても求職者には伝わりづらいため、目的や概要、どのようなキャリアにつながるのかといった点も丁寧に説明することが重要です。

評価制度

採用サイトの「評価制度」とは、企業が社員の職務の成果やパフォーマンスを測定・評価するための制度や、そのプロセスに関する情報を提供するコンテンツです。

評価制度をオープンにすることで、求職者は企業での昇給・昇進のプロセスがわかり、キャリアステップのイメージを具体的に描きやすくなります。

結果として自社にフィットする人材からの応募が増えることで、採用ミスマッチを軽減する効果も期待できます。

評価制度のコンテンツでは、求職者が入社後の成長のイメージがわくように、具体的な情報を伝えることが重要です。

また、正確な内容を発信することはもちろん、制度の裏側にある思いや考え方なども伝えることで、求職者は企業に対して信頼感を抱きやすくなります。

よくある質問・FAQ

採用サイトの「よくある質問・FAQ」とは、求職者が抱く一般的な疑問・疑念に対する答えをまとめたコンテンツです。

「企業そのものに対する疑問」のほか、「応募・選考に対する疑問」「働き方に関する疑問」「給与・福利厚生についての疑問」などを種類別にピックアップし、整理してわかりやすく答えを掲載します。

多くの求職者が抱きやすい質問に対する丁寧な回答を掲載することで、サイトを訪れた求職者の満足度が高まります。

また、採用担当者が個別の求職者からの質問に答える負担・労力も減らすことができるなど、採用活動をスムーズに進める効果も得られます。

キャリアパス

採用サイトの「キャリアパス」とは、求職者に向けて、仕事や職種ごとのキャリアの進展や成長の道筋を示すコンテンツです。

キャリアパスを公開することで、求職者に入社後のキャリアの方向性や選択肢を示すとともに、自社で働くイメージをリアルに描いてもらうことを目指します。

キャリアパスを紹介する際には、実際の社員のキャリア例を掲載するなど、できるだけリアリティのある情報を盛り込むとよいでしょう。

ただし、固定化されたイメージを与えないように注意したいところです。

柔軟かつ多様なキャリアパスの可能性があることを伝えると、求職者がその企業で前向きに働く意欲を高めやすくなります。

クロストーク・座談会

採用サイトの「クロストーク・座談会」とは、企業内の若手・中堅社員同士の語らいや、社員とリーダー層・経営者などとの対話を紹介するコンテンツです。

実際に企業で活躍する社員らが、設定されたテーマに沿って自身の仕事の経験やエピソードを語り合います。

「リアルな声」を届けることができるため、企業の価値観や文化、働く環境などを、よりイキイキと伝えやすいことが特徴です。

必須コンテンツではありませんが、企業の個性や親しみやすさ、独自性を存分にアピールするうえでは非常に効果的です。

プロジェクトストーリー

採用サイトの「プロジェクトストーリー」とは、企業のプロジェクトや取り組みに焦点を当て、その成果や経験をストーリー形式で紹介するコンテンツです。

企業がどんな理念や責任を持って事業を動かしているのかや、実際の業務はどのように行っているのかを伝えることで、求職者に自社の魅力や強みを伝えます。

このコンテンツのポイントは、単に出来事を淡々と説明するのではなく、プロジェクトの背景や過程で直面した困難や苦労、成功までの道筋を、ストーリー仕立てで構成することです。

社員が実際に感じたこと・思いなども積極的に盛り込むと、求職者の共感を生み、自社への興味を高めるコンテンツになります。

働く環境・オフィスツアー

採用サイトの「働く環境・オフィスツアー」とは、企業の職場やオフィスの雰囲気・設備・社員の姿などについて、視覚的要素をメインに紹介するコンテンツです。

一般的には「写真」を中心に構成し、ワークスペースや、オフィス内の共有スペース・設備、社員らが日常業務に従事する様子などを伝えます。

テキストだけでは伝わりづらい、よりリアルな自社の雰囲気・風土を伝えるのに効果的なコンテンツです。

求職者の多くは、「どのような環境で働くのか」を強く気にかけるため、できれば働く環境・オフィスツアーも積極的に公開したいところです。

その際には、各場所の紹介と社員がどうやって活用しているのかといった補足説明も併記することで、より自社の魅力が引き立ちやすくなります。

フォトギャラリー

採用サイトの「フォトギャラリー」とは、自社の雰囲気や仕事の様子について、写真を活用して視覚的に紹介するためのコンテンツです。

オフィス全体の雰囲気のみならず、社員たちがコミュニケーションをとる姿、イベントや社内外の活動、制度や福利厚生に関連する情報などについての写真をまとめて公開します。

フォトギャラリーは、「募集要項」や「福利厚生」のような必須コンテンツではありませんが、文字情報だけでは伝えきれない自社のリアルな姿を発信することで、求職者の企業に対する印象は強まります。

CSR・SDGs

採用サイトの「CSR・SDGs」とは、企業の社会的な責任(CSR)や、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)に関する考え方と、実際の取り組み内容を紹介するコンテンツです。

求職者は、企業選びにおいて「世の中へどれだけの影響を与えているか」や「社会貢献性の高さ」を重視する傾向にあります。

そのため、CSR・SDGsの情報も積極的に公開することで、自社の魅力や特徴が引き立ち、求職者の企業に対する信頼が高まると考えられます。

他社との差別化を図り、自社の活動や取り組みに共感する求職者との出会いを増やすうえでも、本コンテンツの作成が効果的です。

社員ブログ

採用サイトの「社員ブログ」とは、企業の社員が仕事や職場での体験、イベントなどの出来事について、文章や写真とともに定期的に発信するコンテンツです。

社内での日々の印象的な出来事や、実際に携わったプロジェクト内容、仕事で成長できたことなどを、自身の声で発信していきます。

社員ブログをつくることで、求職者に企業独自の魅力や取り組みが伝わりやすくなります。

また、親しみやすく、社員の人柄や個性なども見えやすいコンテンツであるため、求職者に企業に対する興味を高めてもらうためにも効果的です。

なお、社員ブログは一度作成したら終わりではなく、継続的な更新・運営が重要となるため、事前に十分な運営体制などの計画をしておきましょう。

まとめ

本記事で紹介したように、採用サイトに掲載すべきコンテンツは多岐にわたります。

「事業紹介」「職種紹介」「募集要項」「福利厚生」などの重要度の高いコンテンツについては最優先的に計画し、求職者にとってわかりやすいコンテンツを作成していきましょう。

「フォトギャラリー」や「クロストーク・座談会」など、そこまでは優先度が高くないコンテンツについても、求職者の企業理解を深めたり、独自の魅力やリアルな雰囲気を伝えるうえでは非常に効果的です。

制作スケジュールには十分な余裕を持ち、各コンテンツの目的を明確にしたうえで、充実したコンテンツを作成してください。

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